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zoom RSS 男のプロレス・女のプロレス〜または「意地」と「執念」

<<   作成日時 : 2007/01/18 22:40   >>

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★12月31日(日)後楽園ホール
第4回ジュニア・オールスター戦〜椎名由香引退試合〜
【第8試合】15分一本勝負
○渋谷シュウ(JDスター)vs●栗原あゆみ(フリー)


当初予定されていたカードを変更させた、『栗原と戦いたい!』『渋谷と戦いたい!』というふたりの気持ちは、ゴングがなるのを待ちきれない。
青コーナーでは栗原が。
赤コーナーでは渋谷が。
鏡であわせたように。
腰を落とし、いつでも飛び出せる体勢で。
一瞬たりともお互いから視線を外さない。

ゴング!

解き放たれたふたりがリング中央でいきなりスパークする。
見たこともないほどの至近距離でのエルボーの応酬。
止まらない。
一歩も引かない。
打撃をもらった次の瞬間には自分の打撃を当てている、それほどの激しさ。

栗原のドロップキックが炸裂する。
渋谷がセントーンを連続で決める。
こだわりの得意技を序盤から惜しげもなく繰り出すふたり。
組み立ても何もなく。
受けては立ち上がり、逃れてはよろめきながら、相手を“求める”。
お互いの磁力に引かれるように常に向き合い続ける。
どうしても、どうしても。
勝ちたくて。
逸る気持ちと裏腹に、次第に動かなくなる自分の肉体のもどかしさにもがくように。
それでも少しも休もうとはいない。
「勝ち」にこだわるふたりの執念が覆うリングの上では、「間」のないプロレスに特有のスピード感も疾走感もなく、けれど、決して軽いといわれるようなプロレスでもまたなかった。

やや劣勢と見えた渋谷が、ふいに回転エビ固めの体勢に栗原を捕らえた。
がっちりと栗原の腰に手を回し、絶対に離すまいとばかりに全身全霊で押さえ込む渋谷。
なんとか返そうと、みっともないほどバタバタと長い足を跳ね上げる栗原。
しかし…。

ワン・ツー・スリー!

決着はついた。
それでもなお。
ホールドを緩めようとしなかった渋谷と、逃れる努力を止めなかった栗原の姿が、この試合の全てを物語っていたような、そんな印象的なフィニッシュ・シーンだった。



プロレスは「相手の肩を3秒間マットにつけたら勝ち」である。
男子ではほとんど見られない、丸め込みや固め技とも違う、純粋な“押さえ込み”による決着がいまだ多く見られる女子プロレスは、なりふり構わず勝つことにこだわる「執念のプロレス」だ。
追い詰められたとき。
女の子たちは、「勝ちたい!」という執念に我を忘れる。
周りから自分がどう見えているかなど言うに及ばず、自分を客観的に眺める“もう一人の自分”もいない。
見えているのは相手だけ。押さえ込みたい相手だけ。
この突き抜けたひたむきさは、格闘エンタテインメントの「プロ」としては失格なのかもしれないが、「女のプロレス」が持つ魅力を存分に表現しているのではないかと私は考える。
対して。
追い詰められた男たちは。
「このまま負けてしまっていいのか?」と己と対話する。
いいや、負けたくない!相手に、そして何よりも自分自身に…という「意地」がぎりぎりのところで彼の肩を上げさせる。
彼は何度でも立ち上がる。
相手を倒して、自分が自分に負けなかったことを証明するために。
あるいは。全てを出しつくし受けきった納得の中で、3カウントを聞くために…。
くだらないダンディズムや恰好つけと笑わば笑え。「意地」こそ男のプロレスが寄って立つところなのだ。

プロレスといい、女子プロレスという。
プロレスというものを、女性が行っているから「女子プロレス」なのではないはず。
もちろん、「男のプロレス」を目指す女の子もいていい。
けれど。
女子プロレスは、とことん勝ちにこだわる執念の炎に狂う「女のプロレス」を決して捨ててはいけないのだと、渋谷と栗原が教えてくれた気がします。

<余談>
散々書いておいてアレですが、女子プロレスをあまり見る機会のない私が、この大会で印象に残った選手として、風香選手を上げたいです。戦うことが大好きで、とても真剣に、そして一生懸命に取り組んでいることがものすごく伝わってくる選手だと思います。あるいは、女子プロレス界の「小橋建太」になるのはこの娘なのではないかと。
異彩を放っていたバンビ選手。それはヒールファイトのためというより、彼女の資質が「男のプロレス」にあるからなのではないかと感じました。KAIENTAI DOJOに入ったのは正解だったと思います。
中島選手もこれからが楽しみです。が、あのルーズソックスを含めて全体にだらっとした感じのコスチュームはいかがなものかと。頑丈な肉体をもっとアピールするような引き締まったかっこいいコスで、執念のプロレスを見せてくれたら嬉しいなぁ。


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内 容 ニックネーム/日時
レスラーの纏った「プロレスのカタチ」を闘うこと・ぶつかり合う事で一枚一枚剥いで行く作業が「試合」。
その剥かれた鎧の中にどんな中身が詰まっているか、それがどんなキラキラを魅せるかと固唾を飲みながらボク等は一部始終を見届けようとしているのに、それに届かず触らず手も掛けず上辺だけを照らしている「エンタメ・プロレス」がボクは好きにはなれません。

女子の荒廃はベテランが生活圏を守ろうと強固な鎧の中にしがみつき、上辺のショウを若手の対戦相手に強いている事によると思います。
その頚木を抜けた「息吹」すら、大御所が誰一人触らない事で次の段階が踏めずやがて「マンネリ」して世間の雑踏に消えていく寸前です。
女子プロレス全体を考えたとき、先輩に託されたタスキを風香・渋谷・栗原・バンビ・夏樹・響子にきちんと渡さなければならないのに、いまの上の世代がやっているのは「切り上げ」出発ばっかり。「制限時間」はもう過ぎてしまった選手がまだ走っているようでは。
いしかな
2007/01/19 06:26

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