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zoom RSS 異種格闘技戦〜12.2NOAH横浜文化体育館大会〜

<<   作成日時 : 2006/12/03 23:18   >>

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KENTA○ vs ブライアン・ダニエルソン●
(25分21秒 go 2 sleep)

※試合詳細はスポナビさんにてご確認下さい。


どんなに大きなヘビー級選手が相手でも、必ず相手を圧倒する場面を作り出してきたKENTAが、同じジュニアヘビー級の体格しかもたないダニエルソン相手に、一方的にペースを握られ続けた試合。
蹴りを大きな武器とするKENTAのスタイルは一見格闘技色が濃いものではあるが、「肉を切らせて骨を断つ」あるいは「骨を断たれても引き換えに同じダメージを与える」戦い方は、紛れもなく「受け」の凄みをたたえたプロレスそのものだ。
この「受け」という概念と相性が悪いのが関節技だと思う。
総合格闘技では極まれば終わりの関節技が、プロレスではほとんど極まらない。勝利に向けての説得力ある一点集中攻撃の一手段として、あるいは自分の体力を回復させながら相手を消耗させる巧い攻撃として使われることが多いのは、極められれば悲鳴を上げてのたうち回り、ロープに逃れるしかすべがなく、少なくとも試合中には回復不能のダメージを負いかねない関節技においては、打撃技や投げ技を覚悟して「受ける」ことで表現できるプロレスラーの「強さ」というものが、ほとんど表現できないからではないか。
関節技をフィニッシュにするプロレスラーも存在しているが、丸め込み技を得意とする選手と同様に評判が芳しくないのは、「かけてかけられて」という「受け」を前提としたプロレス的展開の果てに期待されるのが、フィニッシュにふさわしい怒涛の畳み込みとそれを受けきって精根尽き果てた結果としての“3カウント”であるのに対して、それまでの盛り上がりをすっぱりと断ち切るような唐突感に欲求不満が残るからだろう。
最初から「一本」を狙う格闘技と、削りあいによるダメージの蓄積で決着するプロレスとでは、同じ技術であっても使われ方が違っていて当然である。
しかし。この試合でダニエンルソンが仕掛けてきた関節技の精巧さと執拗さは、私が見慣れた「プロレス」の範疇から少しばかり逸脱していたような気がした。
エルボーバット、ヘッドバッド、場外への飛び技など、ダニエルソンが繰り出したいかにもプロレスらしい技の数々の影で、KENTAを苦しめたのは執拗な関節技と、ここぞというところでかわす・切り返すという「受けない」選択だったと思う。
関節技は科学だ。人体の構造というものを正確に把握した結果、それを破壊するにはどうしたら効果的であるかを突き詰めた技術体系だ。気合でどうにかできるものではない、理詰めの冷徹に貫かれたサイエンスなのだ。
アームブリーカーや腕ひしぎ、脇固めなどおなじみの基本的な関節技がシロウト目にもかなり厳しく極まり、それ以外にも名前のない関節を痛めつける方法をいくつも繰り出してくるダニエルソンを見ていて、私の頭には『グラップラー刃牙』に登場したローランド・グスタフのイメージが浮かんだ。関節技にこだわり続け、相手の“ジョイント”(関節)がレントゲン写真のように正確に見える男。ライオンに関節技を仕掛けた男。
実際にはダニエルソンのこだわりはフィニッシュ技であるキャトルミューティレーションとそこまでもっていく組み立て方にはあっても、ひとつひとつの関節技で極めてしまう意志はなかったとは思う。が。特にNOAHでは見られない、関節技の多用とその執拗さ、正確性、豊富さが、この試合を少しばかり異質なものにしていた。
異種格闘技戦を見ているようだ…と私は感じた。

私はダニエルソンの「プロレス」を否定するつもりはまったくないし、むしろ新鮮で興味深い。
打撃や関節技を主武器にした格闘技っぽいスタイルの選手はいくらでもいるが、一見プロレスらしく見えながら、地味に格闘技のシビアさをミックスさせたダニエルソンのプロレスは、いやらしく強い。
「総合は総合。プロレスはプロレス」
これが三沢社長の考え方であって、私自身もそれは同感なのだが、では、プロレス技として長年使われてきている関節技の技術を、総合に近いシビアさで融合させているダニエルソンのような「プロレス」と、NOAHのプロレスはどう戦っていくのか。
ジュニアながらNOAHのトップファイターのひとりであるKENTAが、勝利はつかんだものの実質内容では負けていたという現実をどう考えるか。
ROHでのタイトルマッチでは、攻防のある、普通にいい試合をKENTAと展開したダニエルソンが、再びこの試合のようなプロレスを見せてくれるかどうかはわからないが、今後もまたNOAHのリングに上がって、色んな選手と対戦してほしいと思う。



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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
昨日G+で観戦しましたけれども、確かにダニエルソンのうまさが光った試合だったと思うんですよ。
過去にもP・ロバーツやS・リーガルなど、古くはB・ロビンソンも試合のリズムがかみ合わない試合が結構あったと思います。
ある程度同じ技術を持つ同士(例えば渕VSロバーツ戦は非常によかった)し、カタルシスを一発で吹き飛ばすパワーがある選手なら(橋本VSリーガルなんてまさにそうでしたね)これまた好試合として成立すると思うんですね。
無我の西村選手のように古きよきスタイルをやっている選手もいますが、あの試合を見ていたら、とかく日本のプロレスってグローバルスタンダードではなくなってしまったんだなぁと痛感した試合だと思います。
(なんて、昭和のファンの繰言ですかね)
マサやん
URL
2006/12/03 23:28
KENTAにはちょうどいい“壁”になるのではないかと!

これでまた新しいKENTAが発掘できれば…ムフフですよ。
YOKOHAMA☆LINER
2006/12/04 00:13
天龍さんのインタビューによると、畳み掛けるプロレスは全日的なもの、だそうです。

ふと思い出した試合が二つ。
一つは旧全日時代の三沢vs馳。
三沢の技、ムーブをことごとく切り返し、当時は反響を呼んだ試合でした。
個人的には、あそこまで切り返しムーブを考えた(そして実行するだけのスキルのあった)馳のプロレスオタクっぷりと、それでも自分の技をきっちりやり続けた三沢の意地みたいなのに、二人ともプロレスが好きなんだなぁ、とか思った試合でした。
もう一つは、少し前のダグvs杉浦。
両者ともグランドが得意ですが、終始ダグのペースで進みました。
相手のよさを引き出すという言い分で相手のスタイルに飲み込まれてしまう、やっているレスラーにとっては難しいさじ加減なんでしょう。

この試合を見て、小川選手がジュニア戦線に出てきても大丈夫な気がしてきました。
wh
2006/12/04 07:12
ダニエルソンの無我っぽいスタイルに問題なく対応しきれるであろう、丸藤や杉浦がどんな試合を見せるかは凄く興味があるので、またノアはまたダニエルソンを呼んでほしいですね。本来ならばこの手の選手の相手にはヨシナリの名前を出すべきでしょうが、今は若手の面倒を見る方に重きを置いているみたいなので…
kajio
2006/12/05 06:44

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